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衆院総選挙

投票を待つ人たち
投票を待つ人たち

 12月14日(日)AM11時、投票所に行くと、今まで見た事もない待ち行列。最低投票率は間違い予想かと思ったが、所沢市の最終結果は54%とやはり低かった。

 それにしても、今回の総選挙は何であったか? 安倍首相のやりたい放題を益々助長する事になることが懸念される。

 今回の争点はアベノミクスの是非を問うものとし、その他の原発、特定情報秘密、集団的自衛権、1000兆円超の借金対応策、等々、重要な争点を棚上げにした。

 選挙結果から見ればアベノミクスは容認された形だが、このTrickle-down理論をベースとするアベノミクス(大企業重視の政策)も、非正規社員の増大を助長するなど副作用が多く、巨大な借金対策として必要な公共投資抑制や、行政改革の隠れ蓑になっているに過ぎない。

 今回争点とならなかった特定情報秘密、集団的自衛権。そもそもこれらは重大問題にもかかわらず国民的な議論もされないまま、数の理論で法律施行となり、集団的自衛権も憲法の解釈変更と、やりたい放題。

 国民の大多数が賛同する原発廃止も、原発をベース電源と位置付け、原発縮小への道筋を示さないまま、次々と原発再開に突き進んでいる。経済効果の多い自然エネルギーをベースとする電源開発の芽と摘んでしまっている。

 それにしても自民党に対峙する筈の民主党等、野党は情けない。

このまま第3次安倍内閣は、憲法9条改正に向け遮二無二突き進むことが予想される。自民党内でも反対意見を持つ議員も多かろうと思うが、よらば大樹の陰では情けない。国会が戦前の大政翼賛会にならない事を願うばかりである。

 安倍内閣は選挙前に偏った放送をしない様にと通達を出したと聞く。NHKのみならず、民法へのメディア操作も始まった?

 いったい安倍首相の目指す「美しい日本」とは何なのか? 彼の

尊敬する岸元首相をはじめとするA級戦犯の名誉回復なのか? 個人的な信奉を国民に押しつけないでもらいたいものである。